リーマンブラザーズとメリルリンチ

一年前には想像もしなかった、リーマンの破綻、そしてメリルリンチの吸収。
サブプライムの余波、という簡単な言葉では表せない。
1998年にLTCMが破綻して、それで無理やり帳尻を合わせたときから、
何が変わったのだろうか?


結局、マーチンゲールの域を出ない金融商法。
リスクを分割すればするほど、外れを引く可能性は減る。
だが、外れを引いた瞬間に、絶対に取り返せないほどの大ダメージを食らう。
当たり前のことだ。


もちろん、株式会社である以上、責任範囲は有限であり、
ある一定以上のダメージなら、いくらでも一緒、とは言える。
そう言ってしまえる人間(性格)でなければ、そういう金融商法を続けることはできないだろう。
途中で必ず心が折れるだろうから。


この後、吹き荒れる金融の嵐は、ちょっと洒落にならないレベルだろう。
アメリカはこうして、世界を代表する金融企業の首を切った。
これで事を収めるつもりではあろう。
だが、考えたくもないが、当面ドルは下落し、日本の輸出企業は苦しむことになりそうだ。
やれやれ。