山田悠介「スイッチを押すとき」

素晴らしい作品だからこそ、正直、こう思う。
読まなきゃ良かった、と。


個人的には自殺することを否定はしない、というスタンスでいる。
肯定するわけではないけれど、自分の人生は自分で決めるべきだし、
どうしてもそれによってしか癒せない想いがある、というのなら、
人間にだけ許された選択肢を拒絶することはできないように思うのだ。
もちろん、僕自身は自殺をするつもりはないし、
誰かに近くで死んで欲しくもないけれども。


脱線した。
感想に戻ろう。


衝撃とはこういうことを言うんだろうか。
特に10代の若者たちに支持される理由がよく分かる。
本を読んでこれだけ泣いたのは久しぶりだ。
思わずまた読み返して、二回目の方が泣いた。
ホント、読まなきゃ良かった。